千葉県浦安市で美容師をしている佐藤高志です!
美容師歴19年
集客サイトなどを一切使用しないで、年間2500人近くの髪を担当
その内半数は40代。30〜50代が80%以上のお客様
40代のお客様をメインに白髪、ボリューム、似合わせ、お手入れのしやすさなどの悩みを日々解消しています。
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【40代女性へ】髪の悩みを解消し、カンタンお手入れ、マイナス5歳ヘアになる情報
白髪は今までわからないことが多く、そのメカニズム自体もわかっていないことが多かったです。
しかし、最近になってようやくそのメカニズムが解明されつつあります。
今回は白髪の原因、仕組み、あとは最近よく見る”白髪染めをすると白髪が増える!?”という疑問についてお答えしていきます!
・白髪染めで白髪が増えると言われる理由
・白髪になる原因
目次
まずは髪が黒い理由はなぜか??
日本人の髪には通常、メラニンという褐色の色素がまんべんなく点在し、それが理由で髪が黒く見えます。
メラニン色素(髪の毛)は細胞を紫外線から守るために存在しています。
そして黒色の正体、メラニン色素の原料は髪の毛を構成している18種類のアミノ酸の中の一つであるチロシンです。
髪に色をつける細胞(色素幹細胞は)、チロシンをチロシナーゼという酸化酵素によって褐色のメラニン色素に変えていくのです。
チロシナーゼが働くにはミネラル(銅)が必要
チロシンをメラニン色素に変える為に必要な酵素のチロシナーゼ。
このチロシナーゼはミネラル(銅)を含みます。
ミネラル(銅)がないと、チロシナーゼは正常に働いてくれません。
つまり、チロシンと銅は黒髪を作る上で絶対に必要なものです。
白髪の原因はミネラル分、特に銅が不足することが一つの要因として考えられています。
そもそも白髪ってどんな状態??
あまり知られていませんが、毛根で髪の毛が作られた瞬間は誰もが白髪です!
そこに瞬時に、髪に色をつける細胞がメラニン色素を埋めていくため、髪が黒くなるのです。
髪の毛をつくる部分と、髪の毛に色をつける部分は別物!!
このうち髪の毛に色をつける細胞だけが弱くなり、色素を作れなくなると白髪となって生えてくるということです。
白髪には髪に色をつける細胞が残っているに、メラニン色素を作らないタイプ(休止型)と、髪に色をつける細胞そのものが減少しているか欠失しているタイプ(欠失型)があります。白髪の多くの原因は欠失型です。
具体的な白髪の原因は??
白髪の原因は髪に色をつける細胞の機能が低下し、メラニン色素を作る事ができなくなり、結果髪の色が白く見えてしまうという一連の流れが原因です。
では、なんで髪に色をつける細胞の機能が低下してしまうのか?
白髪の人はこのうちどれか、もしくは複数が原因となっていることが考えられます!
白髪の原因【白髪染め】
おしゃれ染めの場合はカラー剤を頭皮につけずに塗布する事が多いです。
ですが白髪染めの場合は、頭皮にカラー剤をつけるケースが多いです。
なぜなら1日でも長く白髪が気にならないように染めるためには、地肌にカラー剤をためて塗布することが1番持ちの良い方法だからです。
カラー剤を地肌につけることの何が良くないと言われているのか!?
カラー剤の1剤と2剤(過酸化水素水)を混ぜ合わせる時に大量に発生する活性酸素が毛包に蓄積し、髪の毛に色をつける細胞を攻撃して壊してしまうということです。
白髪染めを繰り返す事で、髪の毛に色をつける細胞をどんどん壊していき、黒髪を作る事ができなくなり、白髪になってしまうと言われています。
実際にカラーリング、特に白髪染めは白髪の原因になるか??
活性酸素=老化の原因
毛根に蓄積する過酸化水素(活性酸素)が白髪の原因になるというものはすでに実証もされています。
それが引き金となって白髪ができるのではないか?というものです。
白髪染めはしない方がいいのか??
これだけ聞くともうカラーリングをしたくないと思われそうですが、もちろんそんなことはないです。
活性酸素もいくつか種類がありますが、過酸化水素は酸化力の弱い活性酸素です。
過酸化水素は体内の銅や鉄と反応することで毒性の強いヒドロキシラジカルになります。
他の活性酸素に比べて反応が弱いうえに、美容施術の過酸化水素がそのままヒドロキシラジカルになるとは考えにくいですが、徐々に毛根に蓄積されることで白髪の原因になります。
ですので、活性酸素に効く酵素(カタラーゼ)入りのシャンプーなどで取り除くことが重要です!
最近は活性酸素に効果のある酵素入りのシャンプーも美容室で取り扱っているのでオススメです!
普段のサロンワークではこちらを使用して過酸化水素を除去しています!
ホームカラーは注意は必要!
染めるということは同じですが、市販のカラー剤で入れて良い成分とサロンカラーに入れていい成分に違いがあるので別物です。
もっとも大きな違いが、頭皮や髪の毛に残ってしまうアルカリ剤や過酸化水素を揮発させることができるかできないかです。
サロンカラーではアンモニアがアルカリ剤で使用されているので揮発させることができますが、市販のカラー剤ではそれができません。
酸化物質の残り方は数十倍違うそうです。
つまり市販のヘアカラーとサロンカラーでは活性酸素の残り方も数十倍違うということになるのです。
カラー後はそのままにすると酸化剤は髪の毛や頭皮に2週間程度残ってしまいます。
2週間の間に空気中に揮発していったり日々のシャンプーで徐々に流れて分解されます。
カラーリングの後は必ず酵素入りのシャンプーで除去する
ホームカラーをやめる
活性酸素についてはこちらもご覧ください!
白髪の原因【老化】
髪に限ったことではないですが、老化によって細胞の活性が弱っていくためです。
白髪は平均して30代前半から生えはじめます。
そして白髪が増えてきて気になりはじめる平均年齢だと、
- 白髪が気になりだす年齢は平均で41,6歳
- 白髪対策を始めた年齢は平均で43,2歳
白髪の原因【栄養不足】
ミネラル、アミノ酸、ビタミンなどは髪を作るために必要な栄養素です。
これらの栄養素が不足すると、年齢に関係なく機能が低下し白髪は増えていきます。
特にミネラルは体内で作り出すことができないのでバランスの良い食事で摂取していく必要があります!
・穀類、イモ類
玄米、蕎麦、さつまいも、じねんじょ
・豆類、種実類
松の実、えごま、カシューナッツ、枝豆、大豆、納豆、
・野菜類
かんぴょう、ごぼう、バジル、くわい、ニンニク、パセリ、モロヘイヤ
・果実
干しぶどう、あんず、プルーン
・海藻類・きのこ
海苔、ひじき、干し椎茸、ほんしめじ
・魚介類
ホタルイカ、あんこうのキモ、にぼし、エビ、カニ
・その他
こしょう、とうがらし、レバー、ココア、チョコレート
白髪の原因【生活習慣】
成長ホルモンの分泌は副交感神経が活発になることによって起こります。
副交感神経が活発になる時間は夜22時~午前2時の4時間です。
なので、不規則な生活を送っていると成長ホルモンが活発に働くことができません。
後は、頭頂部や分け目に白髪が目立つ場合は紫外線や放射線による頭皮のダメージで白髪が増えている可能性があります。
白髪の原因【遺伝】
遺伝の影響があるとは言われますが、まだ解明されているわけではないので遺伝が原因とははっきりとは言い切れないです。
白髪の原因【ストレス】
以前別の記事でも説明しましたが、
毛根には毛包というものがあり、毛包内には【髪を作る細胞】と【色をつける細胞】があります。
毛包1つ1つに交感神経が繋がっていて、強いストレスを感じると分泌されるという【ノルアドレナリン】が影響するそうです。
【ノルアドレナリン】は髪に色をつける色素幹細胞に取り込まれてメラニン色素(黒色)を作ってしまいます。
そのせいで普段作られる以上の量が増える過剰摂取の状態になり、それが影響してメラニン色素が永久に枯渇して白髪になってしまうそうです。
幹細胞はいったん失われると戻りません。
これがストレスによる白髪が増える原因です。
白髪の原因、仕組みのまとめ
白髪の原因は1つだけでなくたくさんの理由があります。
カラーリングをする上で対策さえすれば問題なくカラーリングを楽しめると思います!
ただ,世の中には白髪染めをしたいという人がたくさんいますし予防したいという人もたくさんいます。
ですので自分に合った方法を探してなるべくストレスがない白髪対策ができると良いです!
今の美容室に満足していない、美容室を探している方はぜひ1度お越しください!